獅子のことを、ここ沖縄ではシーサーと称号しており、鎮座した場所から遠くを見据え、災いや魔物を追い払い、そして幸せを引き寄せると古より今日まで親しまれています。シーザー文化は、永久の時を経て、中近東の地域からシルクロードを経由し西城から中国に入り、そして琉球交易時代に、ここ沖縄に伝来してきたと言われ、遥かオリエンタルの國エジプトのスフィンクス像がその起源であるという説があります。琉球の獅子（シーサー）は古くから石敢當などと共に今尚、魔除守護のシンボルとして信仰も厚く、屋根瓦の上におかれ又は門柱、玄関、床の間などに飾られている。古くから数多く伝えられている琉球の祭事の中にはこれまた魔よけと繁栄を祈願する獅子舞いの行事もあり、南国風土と其の愛敬のある願客体型など俗悪なところがなく守礼の国、平和を愛する民族の伝統的な心が良く表現されています。